レンタルガレージを借りるなら知っておくべき「敷金、保証金、保証料、礼金」

レンタルガレージを借りる際には、不動産用語を使うことになります。

ところが、多くの方が用語の意味があいまいなまま契約しているケースを見かけることがあり、危険性を感じています。

レンタルガレージは一般的な住宅等に比べれば賃料は安いものの、トラブルは避けたいところですよね。

この記事では、レンタルガレージを借りるなら知っておきたい不動産用語を分かりやすく解説します。

まずは、レンタルガレージを契約する際に見かける不動産用語を6つ紹介します。

レンタルガレージを比較する際にも参考になるので、言葉の意味を理解しておきましょう。

1.敷金

敷金は、貸主が「預かる」お金です。

そのため、原則解約時に返金されます。

必ず返金ではなく「原則」となっている理由が、解約時に家賃の滞納があったり、借主が壊した内装等を修理費する費用に敷金を充てる可能性があるからです。

トラブルなく解約すれば、敷金全額が戻ります*。

*敷金償却がない場合

もしレンタルガレージを借りる方が個人事業主等で、契約にかかったお金を経費にする場合は注意が必要です。

敷金はあくまで「貸主に預けるお金」となるので、支払手数料等で経費とすることはできません。

「資産」として計上します。

2.保証金

保証金も、敷金と同じく貸主が「預かる」お金です。

同じ意味なら統一してほしいところですが、関西地方では敷金ではなく「保証金」をつかった募集を行うことがあるようです。

こちらもあくまで「貸主に預けるお金」となるので、支払手数料等で経費とすることはできません。

3.礼金

礼金は、返金されないお金です。

敷金や保証金とは違い、解約時に戻ってきません。

個人事業主等で経理処理が必要な方は、礼金であれば「地代家賃」もしくは「支払手数料」として計上できます。

礼金も20万円以上の場合は「繰延資産」になったりとややこしいですが、レンタルガレージで20万円を超えることはまずないので、全て経費にすることが可能です。

4.仲介手数料

仲介手数料とは、レンタルガレージの契約にあたって内覧対応や契約書作成をした不動産仲介業者に支払う手数料です。

貸主と借主、両方で負担する費用にはなりますが、実際には借主側が1か月負担することが多いです。

支払手数料として経費にすることが可能です。

5.更新料

レンタルガレージに限らず、家や土地など不動産を契約する際には契約期間を決めます。

この契約期間が終了する際に、契約更新するための費用が更新料です。

更新料には決まった金額はなく、貸主や、貸主がレンタルガレージの管理を依頼している管理会社が決めています。

6.保証料

保証料とは、保証会社と契約する際に支払う費用です。

保証料とは違って返金されない費用となります。

ここでは、レンタルガレージを契約する際に登場する紛らわしい不動産用語を解説します。

言葉が似ているのに全く違った意味が違うもの、言葉からは意味が想像しにくいものがあります。

戻ってくると思ったお金が戻らないといったトラブルを防ぐためにも、言葉の違いを理解しましょう。

敷金と保証金の違い

敷金も保証金も「貸主が預かるお金」という意味は同じで、地域によって呼び方が異なります。

原則、解約時に返金されます。

地域によって、貸主が預かるお金を「敷金」といったり「保証金」と呼ぶため、紛らわしいことになっています。

たまに見かける「敷金1か月、保証金1か月」という募集条件は、呼び方が違うだけでどちらも基本的に返金されないお金です。

敷引きと敷金償却の違い

不動産用語の中で「敷引き」や「敷金償却」という言葉があり、どちらも「返金されない金額」を意味します。

「敷引き」については、漢字から敷金が割引されるという印象を持つ方もいらっしゃるようです。

• 敷引き：関西地方で使用される「保証金（貸主の預り金）」のうち、返金しない金額を表しています。
• 敷金償却：「敷金（貸主の預り金）」のうち、返金しない金額を表しています。
• 保証金償却：「保証金（貸主の預り金）」のうち、返金しない金額を表しています。

レンタルガレージを契約する際に戻ってこないお金として「礼金」は分かりやすいのですが、これらの敷引きや償却金額も返金されません。

保証金と保証料の違い

保証金は「貸主の預かり金」、保証料は「保証会社と契約する際に支払うお金」を意味し、全く別物です。

これがかなりややこしく、質問されることも多くあります。

この記事冒頭で紹介した「レンタルガレージを借りるなら知っておきたい不動産用語」で、それぞれの言葉の意味を詳しく解説しています。

＞保証金とは？　＞保証料とは？

保証料を保証金と間違えて「解約時に返金される」と思ったまま契約するのはトラブルになりますので、注意しましょう。

レンタルガレージの契約では、通常の住居を借りる時と同様にさまざまな不動産用語が使われます。

特に、解約時に返金されるかどうかを勘違いしたまま契約すると、トラブルになる可能性が高いです。

不動産用語の意味を理解し、条件に納得した上で契約に臨みましょう。